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【抄録の書き方Part2】抄録の組み立て方

9月22日
読了時間: 2分

 抄録を書くときに悩みやすいのが、「何をどの順番で書けばいいのか」という点です。伝えたいことがあっても、構成が整理されていないと、読み手には内容が伝わりにくくなってしまいます。


 基本的に抄録は、背景・目的 → 方法 → 結果 → 考察という流れで組み立てると整理しやすくなります。まずは「なぜこの発表をするのか」、次に「どのように取り組んだのか」、そして「どういう結果が得られたのか」、最後に「そこから何が言えるのか」を順番に示していくイメージです。


背景・目的

 最初の【背景・目的】では、なぜこのテーマに取り組んだのかを書きます。日々の臨床や実践の中で感じた課題や疑問、そこから何を明らかにしたいのかを簡潔にまとめる部分です。ここがはっきりしていると、そのあとの内容もぐっと読みやすくなります。


方法

 【方法】では、どのように調べたのか、どのように取り組んだのかを示します。研究発表であれば対象や調査方法、評価方法、分析の進め方などがここに入ります。大切なのは、細かく書きすぎることよりも、読み手が「どう進めたのか」をイメージできるように整理することです。


結果

 【結果】では、実際に得られたことを書きます。ここでは考察を混ぜすぎず、まずは事実として見えてきたことをまとめるのが基本です。「何が変化したのか」「どのような傾向がみられたのか」を、できるだけわかりやすく示すことが大切です。


考察

 【考察】では、結果をふまえてそこから何が言えるのかをまとめます。結果をそのまま繰り返すのではなく、その意味や臨床的な意義、自分たちの実践にどんな示唆があるのかを整理していく部分です。抄録の最後をどう締めるかで、全体の印象も変わってきます。


事例発表・実践報告の場合

 今回の学会では、事例発表・実践報告の場合は少し構成が異なり、

  • 【背景・目的】

  • 【事例紹介・作業療法評価】

  • 【介入経過】

  • 【結果と考察】

という流れになっています。


 考え方の基本は同じです。最初に「なぜこの事例を報告するのか」を示し、次に「どのような事例で、どのように評価したのか」、そして「どのような介入を行い、どうなったのか」を整理していけばまとまりやすくなります。


 抄録を書くときは、いきなり文章を完成させようとするよりも、まず各見出しに何を書くかを一言ずつメモするところから始めるのがおすすめです。骨組みが見えてくると、内容も整理しやすくなります。


 抄録は短い文章ですが、流れが整っているだけでぐっと伝わりやすくなります。まずは「背景・目的」「方法」「結果」「考察」という基本の形を意識して、少しずつ組み立ててみましょう。

 
 

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