【抄録の書き方Part3】読みやすい抄録はここが違う。伝わりやすくする書き方のコツ

抄録は、内容が大切なのはもちろんですが、読み手に伝わりやすい形で書かれていることもとても大切です。せっかく良い取り組みや興味深い結果があっても、文章がわかりにくいと、その魅力が十分に伝わらないことがあります。
読みやすい抄録にするために、まず意識したいのは、一文を長くしすぎないことです。一つの文の中に情報をたくさん詰め込みすぎると、何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。短めの文で区切りながら書くことで、内容が整理されて伝わりやすくなります。
次に大切なのは、一番伝えたいことを明確にすることです。文字数が限られている抄録では、すべてを細かく書くことはできません。そのため、「この発表で何を一番伝えたいのか」を意識して、必要な内容に絞って書くことが大切です。
また、見出しごとの役割を意識して書くこともポイントです。【背景・目的】には背景と目的、【方法】には方法、【結果】には結果、【考察】には考察を書く、という当たり前だけど基本的なことを守るだけでも、かなり読みやすくなります。たとえば、【結果】の中に考察が多く入りすぎると、全体がわかりにくくなってしまうことがあります。
表現としては、できるだけシンプルに書くことも大切です。難しい言い回しや長い修飾を重ねるよりも、簡潔にまとめたほうが伝わりやすいことが多くあります。「うまく書こう」とするより、「わかりやすく書こう」と意識するほうが、抄録ではまとまりやすくなります。
さらに、書き終えたあとに声に出して読んでみるのもおすすめです。読んでいて引っかかるところや、少し長いと感じるところは、実際に読み手にとってもわかりにくいことがあります。自分で読んでみることで、修正したい部分が見つかりやすくなります。
抄録を書くときは、特別に難しい表現を使う必要はありません。短く、整理して、役割ごとに書くことが、伝わりやすい抄録につながります。少し意識を変えるだけでも、文章の印象はぐっとよくなります。

